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感染症(ハンセン病、HIV等)難病患者等の人権
感染症・難病患者等の人権
難病法と医療費助成制度
さまざまな取り組みの例
AIDS(エイズ)
ハンセン病
感染症・難病患者等の人権
病気に対する正しい知識や理解が不十分なため、病気を患った人々、特にHIV感染者、ハンセン病患者(元患者)、また難病患者等は、誤った知識や偏見により、職場での迫害、就職時の差別、保育園入園の拒否、登校・入学拒否、医療現場における差別、マスメディア報道によるプライバシー侵害等さまざまな人権侵害を受け、社会問題となっています。患者・感染者に対して差別のない思いやりのある社会づくりをすることが、理想的な対処の仕方だと考えます。
難病法と医療費助成制度
難病対策を充実させ、難病患者に対する良質・適切な医療の確保と療養生活の質の維持向上を図るものとして、難病法が平成27年(2015年)1月から施行されています。
医療費助成の対象となる指定難病は、これまでの特定疾患治療研究事業の56疾患から、平成27年1月には110疾患、平成27年7月からは306疾患に拡充されています。
※制度については、→こちら
※従来の特定疾患治療研究事業については、→こちら
特定疾患医療受給者証交付件数の推移(国指定)
《平成26年3月31日現在 難病情報センター資料より》
※H23年度は、東日本大震災の影響により、宮城県・福島県は含まれていません。
さまざまな取り組みの例
各都道府県には、エイズ患者に対する総合的、専門的医療を提供するエイズ拠点病院(和歌山県では、県立医科大学附属病院、国立病院機構南和歌山医療センター)があり、その病院において良質な医療を提供するととともに、カウンセラーを派遣し、患者や感染者に対する精神面のケアを推進しています。
また、和歌山県では難病・子ども保健相談支援センターにおいて、難病患者・長期療養児及びその家族の療養や日常生活上の悩みや不安等の解消を図るとともに、様々なニーズに対応したきめ細やかな相談支援を行っています。
AIDS(エイズ)
Q.エイズって何だろう?
A.エイズ(AIDS、後天性免疫不全症候群)とは、エイズの原因となるウイルス、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)がヒトに感染した結果、主に病原体から生体を守っている免疫系が破壊されて免疫不全状態になり、重症の日和見感染症を合併する病気をいいます。
Q.職場や学校、地域にエイズ患者がいると、周囲の人々がエイズになる恐れはありませんか。
A.HIVは非常に感染力の弱いウイルスであり、通常の日常生活(せき・くしゃみ・共同浴場・トイレ・プールなど)では感染しない病気であることが判明しています。なお、主な感染経路は、コンドームを正しく使わない性交渉による感染、注射針の共用による感染、出産時の子供への感染などがあります。
ハンセン病
Q.ハンセン病はどんな病気ですか。
A.主に皮膚と末梢神経が侵される感染症です。
- らい菌による感染症です。
- 感染し発病することは極めてまれです。
- すぐれた治療薬により治ります。
- 早期に治療すれば、身体に障害が残ることはありません。
- わが国には感染源になるものはほとんどありません。身体の変形は後遺症にすぎません。
Q.ハンセン病はどうして差別されたのですか。
A.ハンセン病が嫌われ、その患者が差別された主な理由は次のとおりです。
- 病気の進行にともない、手足や鼻、目、耳たぶなどの一見してわかるところに変化や機能障害がおこる。
- 治療薬が開発されるまでは、この病気が「不治の病」であると考えられていました。
- 同一の家族内で患者が発見されることが多かったため、遺伝病であると考えられていました。
- 患者は、家族から引き離され強制的に療養所に隔離・入所させられたことから、「強い感染力を持った恐ろしい病気」であるという誤ったイメージが定着してしまいました。